生肉による腸管出血性大腸菌食中毒にご注意ください。
腸管出血性大腸菌食中毒にご用心
毎年、食肉を原因とした腸管出血性大腸菌(O157、O111など)による食中毒が全国的に発生し、死者が出るなど大きな問題となっています。正しい知識を身につけ、腸管出血性大腸菌による食中毒を予防しましょう。
お肉は おいしく 楽しく 安全に
腸管出血性大腸菌は少量の菌でも食中毒を引き起こすため、新鮮な肉でも安全ではありません。以下の点に注意し、食中毒を予防しましょう。
- お肉の生食は要注意
子どもや高齢者、体の弱い方は菌に対する抵抗力が低いので、ユッケやレバ刺し、生センマイなどのお肉を生で食べることは控えましょう。 - お肉は中まで火をとおす
お肉の赤い部分がなくなるまで焼きましょう。75度で1分加熱すれば、食中毒を起こす菌は死滅します。 - 生肉を触った箸では食べない
お肉を焼くときはトングを使うか、焼く箸と食べる箸の使い分けをしましょう。
食中毒を予防するために気をつけること
- 調理前、食事前、用便後はよく手を洗いましょう
- 台所は清潔に保ち、まな板、ふきん等の調理器具は十分に洗浄消毒しましょう
- 生鮮食品や調理後の食品を保存する時は、冷蔵庫(10度以下)で保管し、早めに食べましょう
- 食肉などを加熱して食べる食品は、中心部まで火を通すとともに、焼肉などの際は生肉を扱う箸と、食べる箸を別々にしましょう
- 乳幼児や高齢者等、抵抗力の弱い方は、生肉等は食べたりしないようにしましょう
気になる症状があるときは、早めに医師の診断を受けましょう
主な初期症状は、「腹痛」「下痢」などでさらに症状が進むと水様性血便となります。
患者からの二次感染に気をつけること
- 二次感染を防止する為、患者の便に触れた場合は、手をよく洗い消毒しましょう
- 患者が入浴する場合は、シャワーのみにするか、最後に入浴するなどしましょう
- 患者が家庭用ビニールプールで水浴びする場合、他の幼児とは一緒に入らないようにしましょう
- なお、患者が衛生に配慮すれば、二次感染は防止できます
腸管出血性大腸菌O157が原因で起こる重篤な症状
- 溶血性尿毒症症候群(HUS)
病原大腸菌の中でも、腸管出血性大腸菌に感染すると激しい腹痛や血便が起こり、そのうち6から7%の人は急性腎不全となり、顔色不良、浮腫、意識障害などが起こることがあります。HUSは子どもやお年寄りに多いといわれています。 - 脳症
腸管出血性大腸菌に感染すると、HUSと同時期に痙攣や昏睡が起こることがあります。脳症の前兆として頭痛、不穏、幻覚などの症状が見られます。
厚生労働省ホームページには、 腸管出血性大腸菌対策関連情報が掲載されています。厚生労働省ホームページもご覧ください。
厚生労働省ホームページ 「腸管出血性大腸菌Q&A」(新しいウィンドウで開きます)