市長定例会見(令和5年7月25日開催)
令和5年7月25日に開催された市長会見です。
内容は以下のとおりです。
令和4年度決算概要について(資料はこちら)
一般会計の決算の概要について
令和4年度の一般会計の決算を端的に申し上げますと、前年度と同様に『健全な財政状況を維持』することができました。
「収支」「貯金」「借金」という3つのポイントでまとめておりますが、歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を除いた実質収支額である、「純剰余金」は、72億4,317万円の黒字、貯金にあたる、「財政調整基金」の令和4年度末の残高は、目安としている100億円を上回る、121億63万円となりました。
「純剰余金」約72億円のうち、37億円は、「財政調整基金」へ積み立てることで、令和5年度末残高の確保を図り、景気変動などによる市税収入の減少のほか、臨時的な事業や自然災害等の突発的な財政需要にも対応してまいります。
また、借金にあたる「市債残高」は、前年度と比較して、40億円の減となる555億9,939万円となりました。
歳入・歳出の概要について
歳入の概要
歳入決算額は、前年度対比102.0%となり、過去2番目の規模となる1,523億3,812万円となりました。
歳入全体の46%を占める市税は、固定資産税などの増によりまして、前年度対比102.4%、16億7,137万円の増収となる、706億3,551万円となりました。
歳出の概要
令和4年度は、第7次総合計画に掲げる各施策を通して、市民生活を支える基本施策に確実に取り組み、持続可能なまちづくりを推進するとともに、コロナ対策事業のほか、大河ドラマ「どうする家康」の放送を契機とした地域活性化や本市の魅力向上に加え、デジタルトランスフォーメーションやグリーン社会の実現など社会環境の変化にも的確に対応しました。
歳出決算額は、新型コロナ対策事業などもあり、過去2番目となる1,429億8,292万円となりました。
目的別の決算額を見てみますと、福祉分野の支出となります民生費が、歳出全体の37%を占める、534億7,617万円と最も大きく、次いで衛生費、総務費、土木費、教育費の順となりました。
また、衛生費は、ワクチン接種などの新型コロナウイルス感染症対策事業等の実施により、前年度対比115.8%、204億8,647万円となりました。
性質別の決算状況を見てみますと、コロナ対策に係る電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金などにより、扶助費が最も大きく、歳出全体の24%を占める、342億6,767万円となりました。
次いで、物件費が行政検査や予防接種などのコロナ対策に係る費用の増のほか、電気使用料などの高騰により、歳出全体の20.7%を占める、296億3,655万円となりました。
道路や橋りょうなど公共土木・関係施設などの建設事業に要する経費であります普通建設事業費は、119億6,948万円となりました。
主な事業といたしましては、阿知和地区工業団地と一体で実施するスマートインターチェンジ整備、本市南部の拠点として、個性的で魅力あふれる街づくりを進めていく岡崎駅東地区整備、小中学校の施設保全及び私立保育園等の園舎建替等の支援、そのほか市域における二酸化炭素排出量実質ゼロの実現のため、様々な事業を新たに実施したほか、すくすく赤ちゃん特別支援金の支給を始めとする本市独自の事業を行いました。
令和4年度について
令和4年度は、「コロナ禍を乗り越え 一歩先の暮らしを見据えた魅力あるまちづくりを進める予算」と位置付け、ワクチン接種などの新型コロナウイルス感染症対策のほか、福祉や子育て支援などの施策の充実に加え、防災・防犯、環境、コミュニティ、教育など市民生活を支える基本施策の充実を図りつつ、暮らしと健康を守りながら、持続可能なまちづくりを推進してまいりました。
また、大河ドラマの放送により、全国から岡崎への注目が集まっております。この好機を生かし、「家康公は岡崎生まれだ」とアピールするなど、本市の知名度と魅力向上を引き続き発信してまいります。
今後の取り組みについて
今後におきましては、新型コロナウイルス感染症は5類に移行しましたが、物価高騰に加え、近年の異常気象なども加わり、先行きが不透明であることから、社会経済情勢の変化などに留意しつつ、財政調整基金の残高確保に努めることや、市債残高に注視しながら、中長期的な財政収支の見通しを持って、安定的な財政運営の取り組みを推進してまいります。
一般会計及び特別会計の決算概要について(財務部長説明)
令和4年度 決算の概要について(2ページ)
一般会計
左から順に、予算現額(当初予算に補正予算と繰越額を加えたもの)と、歳入決算額、歳出決算額は、記載のとおりで歳入歳出差引は93億5,521万円となりました。
ここから、翌年度(令和5年度)へ繰り越した事業の充当財源を引きました72億4,317万円が純剰余金、実質収支でございます。
特別会計
12会計の決算の合計で、金額は、記載のとおりで、右から3列目、11億1,040万円が純剰余金(実質収支)でございます。
過去3年間の一般会計決算状況(4ページ)
過去3年間の決算額、純剰余金、財政調整基金への積立の状況でございます。
右から2列目の財政調整基金積立金額ですが、令和2年度が35億円、3年度が36億円、4年度が37億円となっております。
一般会計款別歳入歳出決算状況(6ページ)
一般会計の款別の歳入歳出の予算現額と決算額の状況でございます。
歳入
主なものについて説明いたします。
「1款 市税」は、決算が予算を約8億7,400万円上回りました。内訳といたしまして、市民税が約4億8,100万円、固定資産税が約2億1,100万円、それぞれ予算を上回っております。
「16款 国庫支出金」「23款 市債」は、予算に対して決算が下回っておりますが、令和5年度へ繰越した事業の充当財源が収入されていないことが主な要因でございます。
「17款 県支出金」では、決算が予算を約9億3,700万円下回りました。新型コロナウイルス感染症自宅療養者等医療提供事業交付金などの衛生費県補助金が予算を下回ったことなどによるものでございます。
歳出
差引欄は、予算残額を表しています。その中には、「翌年度に繰り越した事業費」と、「予算執行後の不用額」が含まれております。一番右下の差引欄の合計約119億5,700万円の内訳は、令和5年度に繰り越した事業費が約53億5,000万円(約45%)、予算執行後の不用額が約66億700万円(約55%)となっております。
主なものについて説明いたします。
「3款 民生費」は、約18億9,200万円の予算残額でございますが、繰越として、約1億6,200万円あるほか、障がい福祉サービス費や生活保護費などで約17億3,000万円の不用額が出ています。
「4款 衛生費」は、約26億4,700万円の予算残額でございますが、繰越は、予防接種事業などで約2億3,500万円ほどでございます。病院事業会計への負担金や新型コロナの行政検査委託料や予防接種事業などで約24億1,200万円の不用額が出ています。
「8款 土木費」は、約38億円の予算残額でございますが、繰越として、スマートインターチェンジ整備事業、岩津地域活動拠点施設関連道路整備事業やその他道路整備事業などで約26億8,400万円あるほか、約11億1,600万円の不用額が出ています。
「10款 教育費」は、約25億5,700万円の予算残額でございますが、繰越として、国の補正予算に伴い3月補正に計上しました小中学校の施設保全事業などで約20億4,800万円あるほか、約5億1,000万円の不用額が出ています。
市税決算状況・一般会計性質別歳出内訳(8ページ)
過去3年間の市税の決算状況と一般会計の性質別歳出内訳でございます。
市税決算状況
市税全体の決算額は、令和4年度の一番下にありますとおり、約706億3,600万円で、前年度対比、2.4%、約16億7,100万円の増となりました。
主な税目について説明します。「市民税」は、全体で前年度対比、1.5%、約4億5,600万円の増となりました。
主な理由として、「個人」は、全体の約8割を占める給与所得者の給与の増加及び納税義務者数の増加により、前年度対比、1.3%、約3億5,000万円の増となったことによるものでございます。
「固定資産税」は、全体で、前年度対比、3.0%、約8億3,500万円の増となりました。主な理由は「家屋」でございます。「家屋」については、令和3年度における「収入が減った中小事業者等に対するコロナ特例措置」が終了しその分が令和4年度に回復したこと及び新増築家屋の増加による増額でございます。
一般会計性質別歳出内訳
前年度と比較いたしますと、主に「物件費」、「補助費等」、「公債費」、「積立金」が増加、「扶助費」、「普通建設事業費」が減少しております。
まず、増加となった主な項目ですが、「物件費」は、前年度対比、17.5%、約44億1,000万円の増となりました。新型コロナウイルス感染症の予防接種や行政検査などのコロナ対策費用などの増のほか、電気料金の高騰や子育て世帯などへの生活支援として配布したクオカードの購入費などの増がありました。
「補助費等」は、前年度対比、10.2%、約13億2,400万円の増となりました。新型コロナウイルス感染症自宅療養者医療体制確保協力金や市税等過誤納金払戻金などの増によるものです。
次に減額となった項目ですが、「扶助費」は、前年度対比、11.6%、約44億8,400万円の減となりました。
令和3年度に実施した子育て世帯への臨時特別給付金や住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金などの減によるものです。
「普通建設事業費」は、前年度対比、12.5%、約17億1,000万円の減となりました。美術博物館施設保全や私立保育園等園舎建替等支援などの増はあるものの、令和3年度に実施した平地荘整備、岡崎小学校校舎整備などの減によるものです。
病院事業会計の決算概要について(岡崎市民病院事務局説明)
病院事業会計の決算概要について(9ページ)
事業の状況
入院延患者数は、18万6,951人で、前年度対比294人の減少、1日平均患者数は512人、外来延患者数は32万3,810人で、前年度対比20,679人の増加、1日平均患者数 は1,333人でございます。
収入支出決算状況
収入・支出の決算額を前年度決算額と対比したもので、消費税込みで記載をさせていただいております。
1行目「収益的収入及び支出」の、令和4年度収入の決算額は、282億8,531万9,692円で、前年度対比 約7億1,220万円の増加でございます。
次に、表の右側の令和4年度支出の決算額は、253億2,751万1,928円で、前年度対比約3億4,862万円の増加でございます。
次に、最終行の「資本的収入及び支出」の収入の決算額は、15億1,055万4,040円で、前年度対比、約5億8,022万円の減少、支出の決算額は、27億3,309万3,982円で、前年度対比、約10億7,942万円の増加でございます。
最近3箇年間の収益的収入及び支出の状況
こちらは、消費税抜きで記載させていただいております。直近3箇年の状況は、それぞれ記載のとおりでございます。令和4年度の決算につきましては、29億4,006万1,841円の純利益となりました。
水道事業会計・下水道事業会計の決算概要について(上下水道部長説明)
水道事業会計の決算概要について(10ページ)
事業の状況
給水戸数は、16万8,330戸、前年度対比1,561戸の増、給水人口は、38万3,470人、前年度対比1,188人の減で、水道の普及率は、99.9% となっております。
4行目の「年間の配水量」は、4,059万9,038立方メートルで、前年度対比 約96万4,260立方メートルの減。
水道料金収入の基となります 「年間の有収水量」 は、約70万8,000立方メートル減の3,999万1,999立方メートルで、有収率 は98.5%でございます。
収入支出決算状況
収入・支出の決算額を前年度決算額と対比したもので、消費税込みで記載をさせていただいております。
1行目「収益的収入及び支出」の、収入の決算額は、81億6,059万9,344円で、前年度対比、約17億6,500万円の減でございます。主な減少の理由としましては、修繕引当金の戻入が令和4年度はなかったことなどにより特別利益が約17億6,069万円の減となったことが主な要因でございます。
表の右側の支出の決算額は、70億5,242万1,712円で、前年度対比、約2億7,429万円の減でございます。
次に、最終行の「資本的収入及び支出」の収入の決算額は、26億6,009万4,937円で、前年度対比、約6億4,782万円の増に対し、支出の決算額は、59億3,528万8,588円で、前年度対比、約13億6,696万円の増でございます。
最近3箇年間の収益的収入及び支出の状況
こちらは「純利益」を税抜きで記載させていただいております。令和4年度の差引は、前年度と比較し、約16億1,637万円減の7億8,292万5,492円の純利益となっております。
下水道事業会計の決算概要について(11ページ)
事業の状況
接続戸数は、14万5,746戸で、前年度対比1,749戸の増、接続人口は、32万7,843人、前年度対比15人の増で、普及率は、89.3%となっております。
4行目の年間の総汚水処理水量は、3,611万6,924立方メートルで、前年度対比 約87万9,000立方メートルの減。下水道使用料収入の基となります 「年間の有収水量」 は、約32万1,000立方メートル減の3,264万7,354立方メートルで有収率は90.4%でございます。
収入支出決算状況
収入・支出の決算額を前年度決算額と対比したもので、消費税込みで記載をさせていただいております。
1行目「収益的収入及び支出」の、収入の決算額は、92億9,698万9,801円で、前年度対比 約8,107万円の減でございます。
一方、表の右側の支出の決算額は、85億8,610万5,946円で、前年度対比、約1億1,233万円の増でございます。
次に、最終行の「資本的収入及び支出」の収入の決算額は、73億6,879万7,035円で、前年度対比 約12億1,477万円の増に対し、支出の決算額は、114億2,183万3,024円で、前年度対比約12億9,561万円の増でございます。
最近3箇年間の収益的収入及び支出の状況
こちらは「純利益」を税抜きで記載させていただいております。
令和4年度の差引は、前年度と比較し、約2億2,867万円減の3億4,617万4,868円の純利益となっております。
新型コロナウイルス感染症とワクチン接種について(資料はこちら)
新型コロナウイルス感染症について
5月8日から季節性インフルエンザと同様の5類感染症へ移行し、感染者数の把握は、毎日の全数把握から、週1回の定点把握に変更されました。本市では、11か所の定点医療機関からの報告を基に感染動向を把握しております。
本市の直近の感染状況ですが、7月10日から16日までの1週間における1医療機関当たりの感染者数が9人となっており、前週の5.64人、前々週の4.82人から比べて増加しています。国や愛知県全体と比較して、各週で感染者数が下回っているものの、緩やかな増加傾向が続いております。
特に、今年は、コロナの制限がない初めての夏を迎えていますが、一部の地域では「第9波が始まっている」との報道もあります。また、これまでの感染拡大状況を振り返ると、夏場にいくつかの感染の波が発生しておりました。
様々な場面でコロナ前の日常に戻る一方、5類移行後も「強い感染力を有する」新型コロナウイルスの特性が変わるわけではございません。引き続き、それぞれの場面に応じた適切な感染対策に御理解と御協力をいただきますようお願いいたします。
新型コロナワクチン接種について
令和5年5月8日から、65歳以上の方や、64歳以下の基礎疾患を有する方、医療従事者などを対象に「令和5年春開始接種」としてオミクロン株対応ワクチンによる追加接種を実施しております。
6月末時点で約4万4千回の接種を実施いたしました。そのうち、65歳以上が約4万1千回となっており、初回接種を完了した方のうち、約46%が接種しています。
令和5年春開始接種は国の方針により8月末までの予定です。64歳以下の基礎疾患を有する方や医療従事者の方で接種を希望される場合は申請期限の7月31日までに申請を行ってください。
そして、9月から「令和5年秋開始接種」として、現在の流行の主流であるオミクロン株XBB系統に対応したワクチンによる追加接種を開始する予定です。国から詳細が示され、本市の体制が整いましたら改めてお知らせいたします。
「大河ドラマ館」「岡崎城」の展示リニューアルについて
岡崎公園内の大河ドラマ館と、岡崎城において、夏休み期間中のさらなる誘客に向け、展示内容のリニューアルについてご案内します。
どうする家康 岡崎 大河ドラマ館(資料はこちら)
7月23日に来館者30万人を突破した「どうする家康岡崎大河ドラマ館」では、本日7月25日から新たな展示内容にリニューアルしました。通算2回目のリニューアルです。
今回のリニューアルテーマは、「家康が最も愛した家族」と、「家康に最も影響を与えた家族」です。
今月上旬の放送で最期を迎えた家康公の正室・築山殿と、長男・信康の親子に関する展示、そして本能寺の変で最期を迎える織田信長と、その娘であり、信康の妻であった五徳の親子に関する展示にリニューアルされました。
今朝、私も見てまいりましたが、目を惹く展示がいくつもあり、思わずドラマのシーンを思い出しました。おすすめの展示を挙げると、まず、家康が彫った2体の木彫りの兎。ドラマ初期に元康が彫った兎と、築山殿が最期を迎えるシーンで家康に託した兎です。また、ドラマで頻繁に登場した築山に関する説明パネルは制作者の意図などが見えて大変面白いと感じました。
夏休み期間中は、愛知県内在住・在学の小中学生は入場無料、また岡崎市民は入場料が半額です。ぜひこの機会にリニューアルした「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」にお越しください。
岡崎城(資料はこちら)
来週8月1日から、4Fの岡崎城シアターに新たな映像コンテンツが追加されます。
このシアターは、今年1月のリニューアルの際に導入したもので、床面に投影された岡崎城総構えのマップ上を歩くと、美しい映像が壁3面に投影され、江戸時代の城下町へタイムスリップしたような没入感を楽しめるインタラクティブな映像コンテンツです。
今回、追加する映像は、江戸時代の旅人と一緒に、菅生川の川船で岡崎城下を訪れ、荷物の積み下ろし場所・桜馬場土場(さくらのばばどば)の桜や城下町の三大祭りの花火などの見どころを巡るものです。来月5日に行われる岡崎の花火大会の基となっている菅生祭りの打ち上げ花火も登場するほか、東海道二十七曲り沿いでは、岡崎藩主本多家の大名行列に出会うこともできます。
他の展示も含め、夏休み中の子どもたちに岡崎の歴史・文化を楽しく学んでいただける展示となっております。今年の夏休みは是非岡崎公園に足をお運びください。
わんパークの未活用区域を利活用した民間提案によるアスレチック施設の整備について(資料はこちら)
わんパークにおける未活用財産を利活用した民間提案によるアスレチック施設の整備について説明させていただきます。
本市では令和4年3月に「中山間地域活性化計画~オクオカイノベーション2030~」を策定し、中山間地域の活性化に関する取組を進めています。
今回、淡渕町にある、こども自然遊びの森・わんパークの敷地内で未活用区域の利活用について、民間事業者からの提案を募集いたしました。その結果、わんパーク全体の約4割、約2.6ヘクタールにおいて、現状の森林を活用したアスレチック施設の設置に関する提案を採択し、事業化することといたしました。
提案者は、事業主体として「株式会社 野村」様と、設計施工運営支援事業者として「株式会社 冒険の森」様です。この提案は、現在ある木々を活用して、木の上にアスレチック遊具を設置し、自然に親しみながら森林の中を冒険する施設です。株式会社冒険の森様は、全国13拠点で、「ボウケンノモリ」を展開されており、愛知県内では初の拠点となります。
市は当該区域の土地を貸し付け、事業者から使用料の納付を受けます。事業者は、その土地に、自らの費用で遊具の設置及び管理運営を行います。
整備する施設は、大きく分けて「ツリートップアドベンチャー」と「モリノアソビバ」の二つです。
「ツリートップアドベンチャー」は、立木を活用した、地上2~10メートルの本格的な樹上の冒険を楽しめるアトラクションです。現在の計画では、ワイヤーロープで森の中を滑り降りるジップラインや吊り橋、ボルダリングウオール、スパイダーネストなど、40のアクティビティで構成する5つのサイトの設置が予定されています。
「モリノアソビバ」は、森の中に、安心・安全・温かみのある木製遊具を設置した、家族で楽しめる遊び場・憩いの場です。
施設利用料は、無料部分と有料部分が設定される予定です。 施設のオープンは今年10月頃を予定しています。
このような、森林サービス産業ができることは、中山間地域・オクオカに親しんでいただくほか、地元事業者との連携により、更なる活性化を期待できる事業です。 市内外の多くのかたに利用していただき、更にそこを起点として、オクオカの他の地域にも、足を運んでいただくきっかけになればと思います。
町内会活動のデジタル化支援について(資料はこちら)
本市には全部で556の町内会があり、まちづくりのパートナーとして、力強い共助の要となっていただいています。
近年、この町内会役員の担い手が不足しているとお聞きしています。町内会役員は、主に65歳~74歳のいわゆる前期高齢者の方が担うことが多く、その数は今後10年で減少することが見込まれます。また、定年延長や生涯現役といった働き方も増えるなかで、なにかとご多忙な時代に突入していくといえるかもしれません。
このような背景から、町内会役員さんの負担を軽減し、担い手不足解消の一助とすることを目標に、7月からアプリを活用した町内会活動のデジタル化支援のモデル事業を開始しました。
今回導入したアプリは、町内会活動における回覧板や行事の出欠確認、アンケートなどをデジタル化し、スマホで効率的に行えるものです。
例えば、現在の紙媒体による回覧板は、役員さんが印刷したり、仕分けをしたり、部数が多いと大変なご苦労をされておられます。
また、共働き世帯の増加などにより、回覧に時間がかかってしまうこともあります。そうしたお困りごとをこのアプリを使って解決することが出来ます。役員さんは、印刷や仕分けといった作業の必要がなく、ファイルを送信するだけです。町内会員のかたは、自分の好きな時間・場所でファイルを見られますし、いつでも見返すことが出来ます。
他にも天気の都合などでイベントを急遽中止する場合の一斉伝達もできますし、任期満了で交代される役員さんの引継ぎ資料をデジタルで格納しておくこともできます。
今回のモデル事業は、昨年度、総代さんに行ったアンケートをもとに、資料記載の町内会を先行導入の対象として選定しました。
まずはこの7月から、細川学区の2つの町内会が先行して利用を開始しており、他の町内会についても順次取組みを進めていきます。
なお、本事業は、スマホをお持ちでない方や操作が不慣れな方について、十分なご配慮が必要な事業です。必要に応じて講習会を開催したり、紙による回覧を並行して継続したりするなど、慎重に検討しながら進めてまいります。
モデル町内会での取り組みを通して、事業の有効性などを確認し、課題を整理したうえで、次年度以降の対象拡大に向けた検討を進めてまいります。
デジタル技術を活用した、持続可能な地域社会の実現に向け、地域と一体となって取り組んでまいります。