市長定例会見(令和5年6月22日開催)
令和5年6月22日に開催された市長会見です。
内容は以下のとおりです。
6月2日の大雨に関する報告について
令和5年6月2日からの大雨による被災状況について、ご報告いたします。(資料はこちら)
今回の大雨により、岡崎市内では6月21日時点で、全壊1棟、半壊125棟、床下浸水255棟の住宅被害を確認しております。
被災された市民の皆様に心からお見舞い申し上げるとともに、困難な状況に置かれた皆さんの不安に寄り添い、市として全力でご支援してまいりたいと考えています。
復旧に向けた対応として、本市では、6月3日に県内では最も早く「災害ボランティア支援センター」を立ち上げました。これまでに、市民や企業など、550人を超える方々が被災されたお宅の清掃などのボランティア活動に取り組んでくださいました。その協力と温かさに心から感謝を申し上げます。
また、災害ゴミの拠点回収についても、同じく、6月3日から開始いたしました。総代さんをはじめ地域の皆様の御協力により、約280トンの廃棄物を回収することができました。引き続き、災害ゴミ処理についても適切な対応を行ってまいります。
罹災証明・被災証明の発行では、6月4日の臨時窓口開設のほか、6月12日からは専用電話窓口(コールセンター)を設置するなど、被災者の方々が必要な手続きをスムーズに行えるように対応してまいりました。引き続き、要望や問い合わせに迅速かつ丁寧に対応できるよう取り組んでまいります。
次に、市内のインフラ等の被災状況ですが、今回の大雨により、道路損壊、河川や農地の法面崩落、林道の路肩崩落などが350か所以上発生し、公共施設が受けた被害は大きなものとなりました。
そのなかで、丸岡新橋周辺道路など、緊急性が高いと判断したものについては、既存予算の災害復旧費を活用し、迅速に復旧作業を行いました。
また、開会中の6月定例会最終日に提出予定の追加補正予算案で計上しておりますが、乙川河川緑地の潜水橋両岸の復旧作業については、8月5日の花火大会に間に合わせる必要があるため、早急にとりかかる予定です。
農林水産関連の被害につきまして、本市を含む広範囲で、農地の水没や土砂崩れ、集落排水処理施設、農業共同利用施設、鳥獣侵入防止柵・林道・内水面漁業施設等の流失・損壊など深刻な被害を受けたことから、昨日(6月21日)、西尾市長及び幸田町長とともに、農林水産省に出向き、勝俣農林水産副大臣に、当地域の農林水産業を再生し、維持・継続していくための総合的な支援の要請を行ってまいりました。(資料はこちら)
副大臣からは、「国としては、県とも連携して少しでも早い復旧支援をしていく」旨の心強い発言がありました。
それでは、今回の大雨の影響により、6月定例会に追加提出する補正予算議案2件の概要についてご説明します。
お手元に配布の追加補正予算に関する報道発表資料をご覧ください。
一般会計は、5億2,319万7千円の増額、特別会計は、8,857万4千円の増額です。
一般会計の補正の主なものとしまして、
・浸水被害を受けた地区集会施設の改修に係る費用に対する整備補助金の増額
・床上以上の住居の浸水などの被災に遭われた方への災害見舞金の増額
・居住する住宅が全壊となった世帯に対し支給する、被災者生活再建支援金の計上
・桑谷キャンプ場内の雨水の流入対策を行うための工事請負費の計上
・道路、河川などの公共施設等を原形復旧するための災害復旧費の増額
などです。
次に、農業集落排水事業特別会計の補正として、乙川の増水により、被災した農業集落排水処理施設の機能復旧のための整備工事請負費を増額するものでございます。
補正予算の概要は以上です。
このほか、災害復旧に向けた財源確保の取り組みとして、ふるさと納税の仕組みを利用した「災害復旧支援金」の募集を、6月8日から開始しております。皆さんからの温かい支援をいただけると幸いです。
今回の災害対応を通して、困難な状況における岡崎市民の結束と助け合いの姿勢を目の当たりにし、深い感銘を受けています。互いに支え合い、困難を乗り越える力は、私たちにとって最も大切なものです。市民の皆さんの温かな絆と勇気に心から感謝いたします。
広範囲に及んだ被害の復旧には、まだ相当の時間が必要です。被災された皆さんの支援や安全な生活の早期復旧を第一に考え、本市が一日も早く元気なまちに戻ることを目指し、全力で取り組んでまいります。
クールシェア事業の実施について(資料はこちら)
地球規模の問題となっている気候変動の影響は、本市においても例外でなく、局地的大雨や甚大化する台風被害など、目に見える形で、大きなものとなっています。
また、全国的に猛暑日や熱帯夜の日数が増加しており、これからの季節、心配されるのが熱中症の発症です。令和5年5月12日には、熱中症被害の更なる拡大のおそれから、「気候変動適応法」が公布され、新たに市町村が暑さから身を守るための「暑熱避難施設(クーリングシェルター)」を指定できることとなりました。
本市では、気候変動適応法の改正の趣旨を踏まえ、7月1日から9月30日までの3か月間において、市内15箇所の公共施設を、暑さをしのぐ休憩所として皆様に活用いただく、「クールシェアおかざき2023」を実施します。
熱中症被害の防止はもとより、夏の電力使用量ピークの時間帯を公共施設等で集まって過ごせる場を設けることで、各家庭におけるエアコン使用台数を減らし、省エネや二酸化炭素の排出削減といった効果も期待するものです。
そして今回、大河ドラマ「どうする家康」の影響により、多くの来訪者をお迎えする岡崎公園において、皆様により快適にお過ごしいただけるよう「クールシェアおかざき2023」の一環として、7月1日から約3か月間、トレーラーハウスを活用した休憩所、「クーリングシェルター」を大河ドラマ館南側に設置することと致しました。来訪者に限らず、散歩をされる方など、市民の皆様にもご利用いただけるものです。
厳しい暑さの中での移動は、体調の変化を引き起こす可能性もございます。お出かけの際には、公共施設等を休憩所として活用いただくとともに、昼間の時間帯の家庭での冷房使用量の見直しや、省エネそして温暖化効果ガスの排出削減につなげていただければと思います。
脱炭素推進アドバイザーの委嘱について(資料はこちら)
温暖化効果ガスの排出削減は、本市が表明している2050年ゼロカーボンシティの実現のため、更に言えば、地球温暖化という、文字どおり地球規模の環境問題解決のために取り組まなければいけない命題です。
この度、そのために必要な専門的知識と先進的な技術に関する情報の習得を目的として、令和5年7月4日付けで、外部から民間専門人材2名を登用することと致しました。
まず、お一人目が、浅野浩志氏です。
東京工業大学などで、特任教授を務めておられ、専門は、エネルギーシステム工学、電力システム経済学です。
そして、もう一人が、稲垣憲治氏です。
一般社団法人 ローカルグッド創成支援機構の事務局長を務めておられ、専門は、「地域エネルギーとまちづくり」です。
お二人から脱炭素に貢献する技術や仕組みについての情報提供と、本市の自然環境、地域特性、産業構造などを勘案した助言をいただく予定です。
花火大会有料観覧席の市民優先販売について(資料はこちら)
8月5日の開催に向けて鋭意、準備を進めております「岡崎城下家康公夏まつり第75回花火大会」の観覧席市民先行販売について説明します。
まずは、観覧席数についてです。
昨年は、乙川河川敷を中心に1万5千人分の観覧席を設置し、3年振りの花火大会を、新しい生活様式の採用を始め、打上会場近くの過度な混雑の緩和、そして、河川増水等の災害にも強い花火大会として開催しました。
今年はこれをさらに推し進めつつ、河川敷マス席の定員を昨年の1マス4人からコロナ前の6人に戻し、また、殿橋上流左岸河川敷(西三河総合庁舎前)に新たな観覧席を設けるなど、 観覧席全体の収容人数を5千人増やし、合計2万人分の観覧席を設置します。
次に販売の内訳等についてです。
合計2万人分の観覧席のうち、ご協賛をいただいた企業・個人の皆様に一定数を割り当てていますので、本日の発表により、資料のとおり、9種類の観覧席、計1万2千人分の市民先行販売の申込受付を、明日6月23日午前10時から開始することとします。席の内訳等については資料のとおりです。
市民先行販売は、申込者を岡崎市民に限定して行うものです(ただし、同行者は市外の方でも可とします)。より多くの市民の皆様に迫力ある花火を間近でご覧いただこうと、今回、初めて導入しました。
申込は、チケットぴあウェブサイトで、明日6月23日から7月10日まで受付します。
なお、申込多数の場合は抽選となります。さらに、市民先行販売後に残った席やキャンセルのあった席については、7月22日から先着順で一般販売を行う予定です。一般販売については、コンビニでも直接購入できるよう準備を進めています。詳しくは、ホームページ岡崎おでかけナビでご案内してまいります。
なお、今年も、岡崎市障がい者福祉団体連合会様と連携し、障がい者席として、殿橋下流南のマス席に、10マス(60名分)を確保し、障がいをお持ちの方とそのご家族の皆様にも、岡崎の花火大会を間近でお楽しみいただく取組を継続してまいります。
有料観覧席以外にも、昨年度に引き続き、中央総合公園にサテライト会場を設置します。また、イオンモール岡崎様のご協力により、屋上駐車場を花火客に無料開放していただけます。
他にも、籠田公園や、りぶら東駐車場2にキッチンカーなどの飲食コーナーを設置してまいります。さらに今年の目玉として、ケーブルテレビミクスに加え、テレビ愛知様の開局40周年記念事業として、岡崎の花火大会初となる地上波での生中継もございます。
市民の皆様には、岡崎の大花火を、様々な場所で、そして、様々な方法で、安全・安心・快適にお楽しみいただければ思います。警察や交通事業者を始め、多くの皆様の支えがあり開催できる花火大会です。市民の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。