市長定例会見(令和6年2月16日開催)
令和6年2月16日に開催された市長会見です。
内容は以下のとおりです。
桜まつりについて(資料はこちら)
まず、今年で77回目を迎える桜まつりについて、ご説明いたします。
報道発表資料「令和6年「岡崎の桜まつり」を開催します」をご覧ください。
開催期間は、3月22日(金曜日)から4月7日(日曜日)までの17日間といたします。桜のライトアップは、4月6日(土曜日)までの16日間を予定しております。時間は午後6時から午後9時までで、場所については、乙川堤防は明代橋から下流のエリア、伊賀川堤防は石神橋から稲熊橋と、龍城橋から下流(乙川合流点まで)において実施いたします。また、岡崎公園内には例年同様、複数箇所にフォトスポットとして人気のライトアップを設置してまいります。
また、桜まつり期間中は、乙川河川敷両岸と、岡崎公園二の丸エリア(からくり時計周辺)に、飲食などの出店を計画してまいります。現在改装中の三河武士のやかた家康館が3月23日にリニューアルオープンを迎えますので、お花見と合わせて、お楽しみいただければと思います。
次に資料「令和6年桜まつり交通規制区域図」をご覧ください。桜まつり期間中は、例年同様、乙川堤防道路などで交通規制を行います。ご不便をおかけしますが、まつりの安全な開催にご理解とご協力をお願い申し上げます。
続いて、交通対策について、資料「令和6年岡崎の桜まつり交通対策について」をお願いします。
令和5年に初めて実施しました交通対策について、引き続き、内容を精査して、駐車場の予約制と、パーク&ライドを実施いたします。
駐車場の予約制は、3月23日から4月6日までの土日、合計5日間に、岡崎公園駐車場と、図書館交流プラザ・りぶらの東駐車場1及び東駐車場2の、合計3箇所を事前予約制といたします。詳しくは資料記載のとおりです。
また、パーク&ライドにつきましては、岡崎中央総合公園及びユニチカ様の駐車場を活用して、駐車場予約制と同じ日程で合計5日間実施いたします。
今年の交通対策は、令和5年の実施結果を踏まえて、予約時間帯などの見直しを行い、効率性と利便性の向上に努めます。加えて、西三河各市の広報誌に掲載するなど前年以上にPRに努めてまいります。
家康行列について(資料はこちら)
引き続き、今年で65回目を迎える家康行列についてご説明いたします。
報道発表資料「令和6年度「家康行列」を開催します」をご覧ください。
開催日は4月7日(日曜日)。平成31年以来、5年ぶりの春開催となります。
コースは、資料「令和6年度 家康行列 交通規制区域図 行列進路図」に記載しておりますが、昨年秋と同じコースで、午後1時30分に伊賀八幡宮をスタートして南進し、シビコ前をさらに南下。国道1号を渡り、乙川河川敷右岸(岡崎城側)までの約2キロのコースとなっております。
出陣式も、例年同様、午後1時から伊賀八幡宮で執り行う予定です。
当日は、行列の進行に伴って北から順番に交通規制を行います。地元の皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
次に、添付資料「令和6年度 家康行列 隊列詳細図」をご覧ください。
総勢約700名の行列の先頭には、本市出身のフリーアナウンサーで岡崎観光伝道師の青木源太さんに「家康行列総合MC」として行列を先導していただきます。
また、行列の主役であります、四天王列や姫列、少年武者、少女隊などの市民キャストの皆さんにつきましては、来週2月24日に開催する選考会で決定の運びとなっております。
そして、行列のトリを務めます今年の家康公役には、岡崎市出身の俳優で、岡崎観光伝道師の佐野勇斗さんに、大河ドラマでも大きくクローズアップされました「若き日の家康公」を演じていただきます。
加えて、佐野さんと一緒に家康公の隊列にご参加いただく20名の家臣役には、観光推進課が運営しております「岡崎フィルムコミッション」のエキストラ登録制度に登録いただいている市民の皆様にご参加いただく予定です。
また、今年は、新たな取組として、地域の市民による「地域武将列」を創設いたします。「地域武将列」は、地域が大切にする、家康公ゆかりの武将を、地域の皆様が自ら演じ、地域の歴史や魅力をPRする新たな企画です。初回となる今年は、主催者において、「チーム岩津」と「チーム六ツ美」の2チームを選抜し、チーム岩津からは、岩津への進出を果たした松平家三代「松平信光列」が、そして、チーム六ツ美からは上和田出身の三河一の色男「大久保忠世列」が登場いたします。
他にも、高校生ブラスバンドが昨年に続いて参加するなど、例年以上に、市民参加の色の濃い家康行列となっております。
行列のゴールとなる、乙川河川敷右岸では、火縄銃の実演をはじめ、佐野勇斗さんと青木源太さんのトークショーや、えびすくい音頭などのイベントを予定しています。
さらに、先日、お披露目いたしました岡崎通運さんの岡崎デザイントラックも河川敷会場に登場する予定です。イベント会場対岸の河川敷左岸ではキッチンカーなどの出店もございます。
当日は、行列の沿道や、河川敷イベントは、すべて観覧自由といたします。花見客を含め、大変な混雑が予想されますので、公共交通機関でのご来場をお願い申し上げます。
なお、桜まつり及び家康行列の詳細については、ホームページ「岡崎おでかけナビ」でご案内してまいります。
令和6年度当初予算案の概要について (資料はこちら)
それでは、令和6年度岡崎市当初予算について、ご説明申し上げます。
2024年は、甲辰(きのえ・たつ)の年です。「甲」は十干の始まりにあたり、生命や物事の始まりを意味し、「辰」は草木が伸長し、形が整い、活気にあふれている様子を表すそうです。この2つの組み合わせの甲辰は、「成功という芽が成長していき、さらに形作っていく年」と言われています。2023年「どラマチックイヤー」からさらに成長し、2024年は、大河ドラマは終わりましたが、岡崎は家康公推しをまだまだ続けてまいります。
市長に就任して以来、「開かれた明るい岡崎」を目指し、市民参加型市政を推進してまいりました。
ほっとミーティング、エリアミーティング、おでかけミーティング、出前講座などを通じて、市民の皆様からのお声を直接承ってまいりました。
少子高齢化社会の進展などの社会環境の変化に伴って、市民の皆様が抱える問題や生きづらさは、より複雑化かつ多様化しております。
市民生活に徹底的に寄り添い、市民一人ひとりの幸せづくりを全力で応援し、誰一人置き去りにしない、日本一の幸せを実感できる“まちづくり”を進めてまいります。
これまでも「おかざきっ子 育ちプラン」により、子育て環境の整備を図ってまいりましたが、市として「こどもまんなか」に取り組む姿勢を示し、今後も、こどもの幸せを第一に考え、こどもと子育て家庭を支援する環境づくりを充実させてまいります。
また、大河ドラマを機に再認識した家康公生誕の地としてのアイデンティティを未来へ繋げていくため、岡崎市民が連綿と続く岡崎の歴史の重みに一層の誇りと愛着を感じられる取組として『もっと家康公“ど”まんなかプロジェクト事業』を進めてまいります。
そのほか、第7次岡崎市総合計画に沿った事業としましては、まちと人がつながるおもてなしの玄関口として新しく生まれ変わる東岡崎の第2期整備や本宿のまちづくり、阿知和の工業団地、南公園の整備のほか、ゼロカーボン、DXを含んだ事業に取り組むことでまちの賑わいを目指してまいります。
最後に、岡崎市の市章について改めてご説明いたしますと、外まわりに竜の爪が宝珠をつかんだ形を配し、その中は岡崎の「岡」の漢字を図案化したものでございます。
岡崎城は別名「竜ケ城」とも呼ばれていました。
もともと、この地には、竜神が住み、城が築かれるとその守護神となり、敵が攻めてきたときには、必ず雲で城を覆って守ったと伝えられています。
また、徳川家康公がこの城で生まれたときも、竜神が現われて天に舞ったという伝説がございます。
これらのことを踏まえ、編成いたしました当初予算案のタイトルは、『こどもまんなか もっと家康 昇龍予算』と位置づけたところであります。
なお、令和6年度の一般会計の当初予算は、過去最高の予算規模となりました。
阿知和地区工業団地造成事業特別会計及び阿知和地区工業団地関連道路整備業務(33ページ)
工業団地造成事業は、令和8年度末の造成完了に向けて、PFI事業者と協力して、本格的な造成工事を進めてまいります。
工業団地関連道路整備業務については、阿知和地区工業団地へのアクセス道路を整備することで、地域で課題となっている通勤時間帯の渋滞緩和を図ります。令和6年度は、北・南アクセス道路の整備を進めてまいります。
スマートインターチェンジ整備業務(34ページ)
(仮称)岡崎阿知和スマートインターチェンジを阿知和地区工業団地の計画に合わせ整備してまいります。アクセス道路の築造工事に続き、いよいよ本体工事にも着手し、進めてまいります。
東岡崎駅周辺地区整備推進業務(37ページ)
名鉄との基本協定に基づき、2030年の完成に向けて橋上駅舎、自由通路、駅ビル、バスターミナル等の一体整備を進めてまいります。令和6年度におきましては、岡ビルの解体工事に着手するとともに仮設通路の準備工事等を行ってまいります。
本宿駅周辺地域拠点関連道路整備業務(38ページ)
広域観光交流拠点整備に伴う交通量の増加に対応するため、引き続き道路整備を進め、周辺住民及びアウトレットモール利用者の安全で円滑な交通の確保を目指してまいります。
南公園整備業務(44ページ)
利便性・快適性等を向上させ、公園の利用増進を目指し、民間活力を導入したPFI事業により、市民ニーズに対応した施設へ再整備いたします。
令和6年4月から3年間、工事のため多くの範囲を閉鎖させていただくことから、南公園をご愛顧、ご利用いただいている皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、市民の皆様のご期待にお応えできるものとして、令和9年4月の開園を目指してまいります。
災害ケースマネジメント等関連業務(51ページ)
本市で災害が発生した際に、被災者の自立・生活再建を進めるため、被災者一人ひとりの被災状況や生活状況の課題等を個別の相談等により把握した上で、重層的に支援する災害ケースマネジメント実施体制を新たに整備してまいります。
地域脱炭素移行推進業務(61ページ)
環境省の交付金を活用し、公共施設や民間施設への太陽光発電設備などの再エネ設備、高効率空調設備などの省エネ設備に対し、補助金を交付してまいります。具体的な例としては、脱炭素先行地域内のスマートライティング導入補助として、岡崎城をライトアップしている水銀灯照明を調光機能の付いたLED照明の改修費用に充当してまいります。
食と農の生産・交流・PR拠点エリア推進業務(62ページ)
(仮称)岡崎阿知和スマートインターチェンジの開設、阿知和地区工業団地の立地など周辺環境の動向を踏まえ、おかざき農遊館及び農業支援センターを核として、市民の皆さんが農に触れられる機会を充実させ、にぎわいを創出する「食=農=アグリパーク構想」の基本計画の策定を、地元の声を聴きながら検討を進めてまいります。
犯罪被害者等支援業務(68ページ)
岡崎市犯罪被害者等支援条例に基づき、犯罪被害に遭われた方やその家族又は遺族の方に対し、支援金の給付やホームヘルパー派遣等の支援を新たに行ってまいります。
難聴高齢者補聴器購入補助業務(70ページ)
身体障がい者手帳の交付対象とならない軽・中等度難聴の高齢者に対して、会話やコミュニケーションを促進するため、補聴器の購入費の補助を新たに実施いたします。
児童発達支援センター運営補助業務(75ページ)
手厚い支援を必要とする就学前の子どもが療育を受ける環境を確保し、地域園の負担を軽減するために、児童発達支援センターの運営費の一部を補助する制度を新たに設けてまいります。
予防接種業務(77ページ)
おたふくかぜの発症や髄膜炎、難聴等の重い合併症の予防を目的に幼児を対象としたおたふくかぜ予防接種費の助成を1回から2回に拡充いたします。
また、進学や就職などの人生の大切な節目を迎える時期の経済的支援及びインフルエンザの発症や重症化を予防することを目的として、中学3年生と高校3年生相当の年齢の方を対象としたインフルエンザ予防接種費補助を継続して行ってまいります。
こども施策推進業務(81ページ)
こどもの意見を聴き、こども施策に反映していくことなどを目的として、本市では初となる「おかざき こども会議」を開催いたします。
地域子育て支援拠点運営補助業務(86ページ)
令和6年5月に市北部に発達に心配のあるお子さんとその保護者にも安心して利用いただける新たな「つどいの広場」を開設いたします。
親子療育の実績のある民間事業者が地域子育て支援拠点事業と一時預かり事業を実施する、本市では初めての取り組みとなります。発達に心配のあるお子さんだけではなく、健常のお子さんにも利用いただける場とすることで、本市としましてもニーズの高い一時預かりや、子育て中の親子の相談支援の受け皿を広げ、地域の子育て環境の充実を図ってまいります。
小規模保育事業所運営支援業務(87ページ)
待機児童対策といたしまして、令和6年4月に中央区域に2施設、岩津区域に1施設の小規模保育事業所を開設いたします。
0歳児から2歳児までの園児19人を定員として保育を行うほか、延長保育事業及び一時預かり保育事業の安定的な実施に係る経費の補助を行い、児童の福祉の向上を図ってまいります。
市民会館管理運営業務(90ページ)
家康公と築山殿を主人公とした「岡崎オリジナル歌舞伎」の台本を制作し、当代一流の役者による歌舞伎公演を市民会館あおいホールで実施いたします。伝統芸能を通じて、家康公や岡崎の歴史について関心を深めてもらうとともに、家康公のふるさと、岡崎を市内外にPRしてまいります。また、若い方たちにも、この機会に気軽に伝統芸能に触れていただけるよう、割安な学生席の設定や学校鑑賞会などを行う予定でおります。
地域文化広場施設整備業務(92ページ)
今年度に、基本設計、実施設計を実施しました大屋根設置の施設整備でございます。
設置箇所は、ふれあい広場に隣接する既存ステージを中心としたエリアとし、設置する屋根は面積約1,000平方メートルで、材質は、明るさや温度、雨天時の雨音など、施設の快適性の面から膜屋根を予定しております。
屋根の形状は、子どもが見て、印象に残りやすい、施設のシンボルとするため、市の鳥であるハクセキレイをイメージした形状とし、アート要素も取り入れ、地域文化広場のテーマに沿った施設になると考えております。
完成時期については、令和7年秋頃を予定しております。
情報教育推進業務(96ページ)
児童生徒に ICTを活用した質の高い授業やオンライン授業などの新たな学びを提供するため、「岡崎版GIGAスクール構想」をより拡充し、令和4年度に市内全公立中学校、令和5年度には、全公立小学校の4年生から6年生の普通教室に電子黒板の配置を進めてまいりました。
令和6年度はさらに小学校2年生から3年生の普通教室にも電子黒板を導入し、将来を担う子どもたちのために、「岡崎の教育の質」をさらに高めてまいります。
小学校・中学校屋内運動場改修業務(99ページ)
近年の夏場の異常な暑さにより、屋内運動場への空調機設置の必要性が高まっているため、児童生徒が安心して、快適に学べる教育環境を確保するため、空調機導入にむけた基礎調査を行ってまいります。
職員給与費等及び少人数学級実施業務(100ページ)
市長就任以来進めてまいりました少人数学級実現への取組でございますが、市費負担教員10名を新たに雇用し、教室等の整備を行うことで、現在、小学校1年生での32人による学級編成が実現されております。
令和6年度は、32人学級を小学校2年生にまで拡充するため、市費負担教員の雇用枠を拡大いたします。今後も、子どもたちが4人組のチームを組んで主体的に学びを進めるチーム学習の推進、子どもたち一人一人へのよりきめ細やかな支援による個別最適化された学びの実現のため、市内公立小学校において32人による学級編成を段階的に進めてまいります。
児童生徒健全育成推進業務(102ページ)
令和6年度では、さらなる長期欠席対策の推進を図るため、新たに中学校5校で、夕刻以降であれば登校できる生徒や、現在学校への登校が難しい生徒が社会的に自立することを目指して、夜間学級の設置を開始いたします。また、新たな取り組みとして、小学校においては、大規模校を中心に校内フリースクールを3校設置いたします。その他、スクールソーシャルワーカーを2名増員し、アドバイザーを含む16名体制とし、増加する相談への対応、さらなる長期欠席対策の推進や教育相談体制の充実を図ってまいります。
観光イベント推進業務(109ページ)
令和6年の家康行列は、5年ぶりに春の開催に戻しまして、4月7日(日曜日)に開催いたします。主役の家康公役には、特別出演として、岡崎観光伝道師で本市出身の人気俳優、佐野勇斗さんをお迎えし、岡崎で独立を果たした「若き日の家康公」としてご参加いただくことが決まりました。「春の風物詩 家康行列」を、多くの皆様にお楽しみいただきたいと思っております。
行政手続デジタル化推進業務及びデジタル活用地域社会推進業務(113ページ)
デジタル技術の活用により、市の窓口で書類を記入する手間を省略できるスマート窓口システムを導入し、利便性の向上や業務の効率化を図るほか、担い手不足が懸念される町内会活動のデジタル化支援やデータの利活用の推進などにより、地域課題の解決を目指してまいります。
庁舎管理業務及び車両管理業務(114ページ)
本庁舎職員が業務に使用する公用車において、軽自動車68台をガソリン車から、電気自動車に更新し、公用車の使用に伴う温室効果ガス排出量の削減を図ってまいります。合わせて公用車車庫へ太陽光発電設備、蓄電池を設置して再生可能エネルギーを活用し、エネルギーマネジメントおよび車両管理の二つのシステムの導入、運用によりデジタル技術を活用した効率的な行政経営を行ってまいります。
また、予算重点事項への記載はしておりませんが、令和6年3月末をもって額田中学校の寄宿舎(敬信寮)の廃寮に伴い、額田中学校への通学が困難となる生徒が安全に登下校できるよう、通学手段を確保するための通学バスを利用者負担なしで運行してまいります。
もっと家康公“ど”まんなかプロジェクト について(資料はこちら)
『もっと家康公“ど”まんなかプロジェクト』についてご説明します。
本市は、大河ドラマ『どうする家康』を契機に、家康公生誕の地として新たな進化を遂げるために、ドラマ後のレガシーも見据えた、様々な盛り上げやおもてなしの取組を進めてきました。
これらの取組によって創出された効果であったり、ドラマを通じて、家康公や岡崎への関心・愛着がさらに高まっていくことを、しっかりと将来に繋ぎ、まちづくりを行っていこうという考えからアフター大河事業としてプロジェクトを組み立てました。本日、当初予算の補足資料として資料を配付しておりますので、概要についてご説明申し上げます。
理念(2ページ)
徳川家康公が戦乱の世を治めて265年にも及ぶ、平和国家である江戸幕府を築いたこと。家康公と志を共にした三河武士たちもまた、日本各地で現在の礎となるまちづくりをしたこと。こういった、世界に誇る平和の歴史の原点である岡崎市が、家康公の功績や生き方に想いを寄せたまちづくりをすることで、連綿と続く歴史の厚みに誇りを持ち、次の世代に希望ある未来を引き継いでいくことを目指すものです。
使命(3ページ)
ドラマを機に再認識した、家康公生誕の地であるオンリーワンの価値のある岡崎に誇りを持ち、未来へつむいでいくことをプロジェクトの使命としています。
価値観(4ページ)
家康公の生き方や、後世に残した功績、ドラマを契機に再認識された岡崎らしさを4つの価値観としました。「子宝・健康長寿」「歴史まちづくり」「岡崎愛・経済好循環」「循環まちづくり」この4つを基本に、具体的に力を入れたい7つの項目を推進していきます。
一つ目は、江戸の暮らしを伝承した健康寿命の延伸です。
二つ目は、社会の宝を地域で育て歴史を紡ぐ子育て支援をすること。
三つ目は、未来の主人公である若者の意見を反映した、「岡崎公園のあり方」を構想すること。
四つ目は、「家康公と江戸と八丁味噌のふるさと岡崎」を世界に発信し、岡崎愛を醸成すること。
五つ目は、大河ドラマを通した経済の好循環を創出すること。
六つ目は、家康公と繋がりのある人物などの歴史研究をすること。
最後の七つ目は、江戸のまちのシステムを生かした脱炭素などの循環型まちづくりの推進です。
価値観ごとの将来像(5ページ)
プロジェクトで実現する価値観ごとの将来像です。
事業イメージ(6ページ)
4つの価値観に紐づいた、40の具体の事業ラインナップについてまとめました。家康公の三つ葉葵の紋をどまんなかに据えて、総合計画の10の分野別指針を推進するパッケージ、家康公推しでまちづくりを行っていく事業イメージになっています。
具体的な事業
先ほどの当初予算の概要としてご説明した事業の他に、主だったものについてご説明申し上げます。
(仮称)食文化条例の制定(18ページ)
八丁味噌は健康長寿の家康公が好んだ食品であり、昨今の日本食ブームも相まって、世界的にも知られる調味料でもあります。このように、古くから愛され、また世界中の人に愛されている岡崎の食や食文化を将来に引き継ぎ、市民の愛着を高め、持続的な振興を図るために、条例を制定するもので、令和8年の施行を目指します。
さくらの名所化の推進(21ページ)
桜の名所100選に選ばれている岡崎公園周辺の桜は、現在も市内外の多くの人に親しまれていますが、近年では老木化や立枯れが目立つ状態になってきたため、桜の植え直しや木の生命力の回復を行い、市の象徴としていつまでも愛される名所の維持に取り組んでいくものです。
(仮称)徳川家康公顕彰条例の制定(30ページ)
家康公の功績を尊び、未来へ繋いでいくことを条例により明文化することで、将来にわたって家康公を顕彰するとともに家康公ゆかりの歴史文化遺産の保存や活用を図るものです。令和6年度中の条例施行を目指します。
岡崎オリジナル歌舞伎実施事業(31ページ)
家康公と築山殿を主人公にした台本を制作し、当代一流の役者による公演を実施するものです。家康公の人間愛をテーマに、築山殿との愛、信康との親子の絆をめぐる人間ドラマを歌舞伎に仕立て、悲哀の末に家康公が成し遂げた「平和」をメッセージとして発信します。市内外に「家康公のふるさと岡崎」をPRするとともに、学校鑑賞会などの機会を提供して、若い方にも触れていただき、岡崎愛を醸成します。
築山の復元及び築山と三河家臣団の屋敷跡をたどる街歩きデジタルコンテンツ制作事業(32ページ)
築山殿が住んだと言われる築山や、三河家臣団の屋敷跡など、今では伝承や古文書、古地図でしか知ることができない場所を、デジタル技術で見える化します。ドラマで描かれた築山殿や三河家臣団の新しい魅力に光を当て、現在のまちなかにあったことを知っていただいて愛着を持って将来に引き継いでいく事業です。
地域個店支援事業(41ページ)
ドラマ「どうする家康」を機に岡崎を盛り上げるべく集結した「家康印」の登録店舗に向けて、情報発信やプロモーション活動など、継続的な支援・サポートを行う事業です。ドラマ放送後も、店舗の売上増加、産業の持続的な成長を目指すものです。
地域商材販路開拓支援事業(42ページ)
岡崎市公式通販サイト「おかふる」を活用し、ドラマ放送を機に開発した新商品や、家康公にちなんだ特産品などの販売に試験的にチャレンジできる事業です。こちらもドラマ後も継続的に、デジタル化への機運醸成や店舗の売り上げ向上や認知度向上をサポートしていくことで、経済の好循環を目指すものです。
~江戸時代の伝統農法に学ぶ自然な暮らし~ 自然農法を通じたサーキュラーエコノミーな社会の構築(45ページ)
都市部の住民や企業のCSR活動等と連携して、耕作放棄地となった農地の保全を図るとともに、中山間地域の特色を生かした新たな産業を創出して、循環型社会の先駆けとなる里山の暮らしを再構築するものです。
このほかにも、岡崎らしさを進化させて、未来に引き継いでいく事業が多数ございます。市民の皆さんに敬愛されてきた家康公の力に後押しをいただいて、この「もっと家康公どまんなか」プロジェクトを継続的に行っていきたいと考えています。