市長定例会見(令和6年3月14日開催)
令和6年3月14日に開催された市長会見です。
内容は以下のとおりです。
令和6年4月1日付け人事異動について(令和6年4月1日付人事異動の資料はこちら)
市長説明
本日、令和6年4月1日付け人事異動の内示を行いました。
人事異動の規模としましては、部長級職員4人、担当課長級以上が3人など、合わせて117人が3月末で退職することから、その補充などに伴う総勢868人の異動となりました。
なお、例年に比べ、役職者の退職者が少なくなっておりますのは、今年度から定年年齢が引き上げられたため、医師1名を除き、定年退職者がいないためでございます。
部長級を始めとする管理職であった職員は、役職定年制が適用となり、大部分の方は、非管理職として引き続き勤務いただくことになります。
そのような方には、立場は変わりますが、引き続き岡崎市のために力を発揮していただきたいと考えています。
組織体制については、市民の安全・安心を守るための施策を継続しつつ、限られた経営資源を最大限活用した簡素で効率的な執行体制を基本とし、少人数係の業務の統廃合等による係の統合等の推進、職員のワーク・ライフ・バランスを考慮した係の構築を図っております。
異動に際しては、各部署の事務事業が専門性を増す傾向にあることから、人事異動による事業の停滞を最小限に抑えるため、職員個々の知識・経験や意欲を重視した適材適所の人員配置を行いました。
また、これまで多くの人員で対応してきた「新型コロナウイルス対策」について、引き続き「ワクチン接種推進室」は残すものの、人員数を削減しており、その分、生活保護のケースワーカーの増員、介護認定体制の強化、増加する高齢者への医療助成対応等、福祉分野に手厚く人員を配置する人事異動としています。
続いて、女性職員の登用についてですが、
今回の人事異動で、2名を部長級へ昇任させました。
これまでの経験を活かしつつ、市役所組織全体に関わる、組織横断的な業務、公金の出納保管及び収支管理、また、適正な事務の執行がなされているかなどの職務において力を発揮してくれることを期待しています。
その他にも次長級へ2名、課長級へ4名、副課長となる主幹級へは4名を昇任させ、積極的な登用を進めています。
全体的には、経年比較している、一般職及び保育職における副主幹以上の管理職の女性が占める割合は32.3%となっており、昨年度よりも向上しています。
その他、詳細につきましては、総務部長より説明いたしますので、よろしくお願いします。
総務部長説明
それでは、令和6年4月1日付け人事異動の概要につきまして、お配りいたしました「令和6年4月1日付け人事異動の概要」に沿ってご説明させていただきます。
まず、1の(1)人事異動の規模でございますが、今回は、昨年度と比べて29人少ない868人となっております。
今回は大規模な組織改正がなかったため、例年並みの人事異動となっています。
(2)の3月末の退職者は、部長級4人を始めとした117人で、昨年と比較して37人減少していますが、先ほど市長から説明があったとおり、定年年齢の引き上げによるところが大きいものでございます。
(3)の新規採用者は198人で、昨年と比較して23人の減少です。
次に、2の人事異動の特色でございます。
(1)の組織改正でございますが、先ほど市長が申し上げましたとおり、市民の安全・安心を守るための施策を継続しつつ、限られた経営資源を最大限活用した簡素で効率的な執行体制づくりを行うことを基本的な考え方として組織改正を行っております。
そして、この改正に沿った人員配置を行っています。
なお、組織改正の主な内容は、昨年11月に発表済みとなっておりますので、具体的な説明は、省略させていただきます。
続きまして、(2)の人員配置についての、「ア」でございますが、こちらも先ほど市長が申し上げましたとおり、職員個々の知識・経験や意欲を重視した適材適所の人員配置を行っております。
次に「イ」ですが、役職者数については、部長級の増減はありませんでしたが、次長級は4人増加し、課長級は6人減少となりました。
「ウ」及び「エ」についてですが、役職者への登用は、知識・経験を重視しつつ、能力・業績に基づいた人事評価の結果も踏まえて行っています。
女性管理職につきましては、先程の市長の説明のとおりでございますが、保育職も含めた副主幹級以上の管理職員は5人増加し、女性の割合は32.3パーセントと上昇しています。
「オ」でございますが、一般職員の異動については、職員の希望を尊重しつつ、専門性の高い福祉や税部門、システム関連の部署では担当職員の養成に努める一方で、概ね5年程度同一職場に在籍した者を優先的に配置換えしております。
「カ」ですが、ゼロカーボンシティの推進という、本市における重要な政策課題に係る専門的な知識・技術の習得のため、昨年度に引き続き環境省に、1名の研修派遣を行います。
次に、(3)の再任用職員についてであります。
60歳以降の一旦退職した職員で、再任用する者は179人となる予定でございます。配置につきましては、退職前の経験や能力を活用できるよう努めております。
再任用職員数が大きく減っていますが、これは今年度から定年年齢の引き上げにより、定年退職して再任用職員に移行する職員がいなかったためです。
次に、3ページ(4)の職員数についてであります。
職員数は、定員適正化計画に基づいて進めておりますが、全体の職員数といたしましては、任期付職員や定年延長対象職員を含み、再任用職員は除く人数として昨年度よりも26人多い3,959人になる見込みでございます。
おめくりいただきまして4ページ以降には、その他、数値的な資料として、参考資料を付けさせていただきました。
「1」の異動者数は、病院医療職の異動を除く、一般、保育、消防の合計868人の内訳です。
次に、「2」の役職者数の推移でございますが、令和5年度より2名少ない321人となる予定でございます。
「3」の(1)は、昇任者数の職種別の内訳であります。
5ページ、(2)の昇任年齢ですが、各職階の最も若い昇任年齢は、昨年とほぼ同様で、部長級だけ1歳年齢の高い職員の登用となりました。
昨年度は56歳になる年度ということで、比較しますと1歳高くはなってはおりますが、通例、3年部長57歳昇任が多く、そういったことから、今回も56歳昇任が3人となりますので、若返りと言いますか、その3人には、ある程度の期間をもって、じっくりと組織運営に関わってもらうことを考えています。
「4」は女性職員の登用状況、「6」は任期付職員の任用状況、「7」は全体の職員数についての内訳、数値であります。
以上が、令和6年4月1日付け人事異動の概要でございます。
大河ドラマ「どうする家康」に関連する岡崎市の経済効果について(資料はこちら)
本市の大河ドラマによる経済効果について、調査会社からの速報値でありますが、ご報告させていただきます。
大河ドラマ「どうする家康」に関連する岡崎市の経済効果は、143億円となりました。うち、経済波及効果は約110億、パブリシティ効果は約33億円と推計しました。内訳について簡単にご説明いたします。
経済波及効果については、算定に際して実施したアンケート回答、大河ドラマ館の来館者数、関連イベント及び施設来場者数による市内観光消費額、約83億円から推計しました。
パブリシティ効果については、テレビや新聞などのメディアに数多く取り上げていただいたことによる広告換算費から推計しました。
今回、大河ドラマ「どうする家康」を契機に、官民一体となり、様々な事業を実施してまいりましたが、市外から多くの方が本市にお越しいただいたことにより、目標を上回る大きな経済効果に繋がったと思っております。
また、メディアの皆様にも多く取り上げていただいたことにより、「家康公生誕の地 岡崎」、そして若き家康公が飛躍に向けてチカラを蓄えた場所がこの岡崎であったこと、さらに家康公や三河武士などの歴史や文化が岡崎に数多く息づいていることなど、本当に多くの岡崎の魅力を全国のみなさんに知っていただいたのではないかと思っております。加えて、メディアでもドラマでも岡崎が数多く取り上げられたことは、シビックプライドの向上にも大きく寄与したものと思っております。
なお、今回調査の詳細につきましては、3月末を目途に岡崎市ホームページにて掲載させていただく予定です。
この件について、私からの説明は以上です。
三河武士のやかた家康館リニューアル特別企画について(資料はこちら)
昨年、岡崎市を1年間大いに盛り上げた「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」が展示改装を経て、3月23日に新生「三河武士のやかた家康館」として、リニューアルオープンいたします。(資料はこちら)
「徳川家康公の生涯と天下統一の道を支えた三河武士の顕彰」という、開館以来のコンセプトはそのままに、最新の研究成果と新たな視点を取り入れ、若き家康公が戦国武将として自立した岡崎での事績をより深く伝えられるよう更新しました。
メインとなる地下1階の常設展示エリアでは、人気のジオラマシアター「家康が語る 決戦関ケ原」を始めとした従来展示を維持しつつ、展示解説を施した壁面グラフィックを全面更新しました。そのほか、これまでも人気の乗馬や陣羽織などの体験コーナーも新しくなっております。1階には、家康館シアターや情報コーナーのほか、複数の企画展示室や回廊展示コーナーを設け、期間を区切って様々な企画展示を展開してまいります。
そして今回、オープニング企画として、アフター大河のスタートにふさわしい目玉企画をご用意いたしました。
お手元の報道発表資料をご覧ください。一つ目の企画「家康凱旋」についてご説明いたします。
昨年1年間、全国的に話題となった大河ドラマ「どうする家康」で大活躍した家康公が長い戦いの末に故郷・岡崎に凱旋した、というコンセプトのもと、大河ドラマの家康公にまつわる展示を行います。その中でも、特に注目いただきたい二つの内容について、お知らせいたします。
まず、「どうする家康」の主演・徳川家康公役の松本潤さんが、昨年12月から1月にかけて東京の六本木ミュージアムで開催されたご自身の展覧会「JUN MATSUMOTO EXHIBITION 『PERSPECTIVE』」の作品展示です。松本さん側からの御提案により、作品の一部を無償で借り受け、期間限定で展示いたします。
展示する作品は、若き才能あふれる現代アーティストで画家の、井田幸昌さんが、家康公と松本さんを題材に制作した油絵「天下人-天命-」、「天下人-戦乱-」の2点です。
展示期間は3月23日から5月19日までとなります。
もうひとつは、大河ドラマ「どうする家康」の撮影に使用された衣装、小道具の展示です。今回の展示品は、全て家康公に関連するものを選りすぐっており、一部複製品もありますが、「どうする家康」の世界を振り返りながら、アフター大河をスタートするのに最良の展示だと考えています。中でも最も注目いただきたいのが、松本潤さんが撮影で実際に着用された金荼美具足(きんだみぐそく)です。いまや家康公の青年時代の代名詞ともいえる、この甲冑を家康館エントランスホールに据え、来館される皆様をお迎えします。こちらは今年12月末まで展示します。
そして、目玉企画のもう一つは、チラシの裏面に掲載しております「徳川家康公 甲冑プロジェクションマッピング」です。金陀美具足のレプリカに、岡崎市や徳川家康公をイメージしたプロジェクションマッピング映像を投影するものです。
昨年10月6日から11月26日までイタリア・ミラノにある日本の発信拠点「TENOHA MILANO」で展示され好評を博した甲冑プロジェクションマッピングの内容を家康館用に一部リニューアルした美しい映像をお楽しみいただけます。1階の家康館シアターにて、3月23日から7月7日までご覧いただけます。
いずれの企画も、大河ドラマで描かれた、金陀美具足をまとい、家臣団と共に戦った“岡崎時代の若き家康”を題材の中心としています。この機会に多くの方に「徳川家康公生誕の地・岡崎」の、家康公に対する熱い想いと、アフター大河元年の岡崎を感じていただければと考えております。
なお、オープン初日となる3月23日9時から、德川家広名誉館長をお招きし、テープカット等のオープニングセレモニーを開催いたします。先着でノベルティのプレゼントもご用意しております。ぜひ足をお運びください。
この件について、私からの説明は以上です。